(VOVWORLD) -3日、国連ジュネーブ事務局で、国連人権理事会は世界人権宣言発表75周年、世界人権会議のウィーン宣言および行動計画発表30周年を記念する決議を採択しました。この決議はベトナムが提唱、作成したものです。これは、2023年~2025年期の国連人権理事会理事国としてのベトナムの活躍を示しています。
TTXVN |
去る2月27日、ジュネーブで開かれた国連人権理事会第52回会議で、ベトナムのチャン・リュ・クアン副首相は世界人権宣言発表75周年、世界人権会議のウィーン宣言および行動計画発表30周年を記念する構想を提出しました。この2つの宣言を記念する決議はこれらの宣言の目標の実現を目指す取り組みを再確認し、人権擁護に対する国際社会の公約を強調するものとされています。決議はこの2つの宣言の主要な内容を強調し、その中で、人権に関する原則や、国連人権理事会の役割、人権擁護に対する女性の役割、人権擁護に対する国際協力の役割、人権擁護の促進における包括性と多様性の尊重などを取り上げています。また、決議は世界各国および国際連合人権高等弁務官事務所に対し、この2つの宣言を記念する活動を行い、これらの宣言の展開を促進するよう呼びかけています。
ベトナムのブイ・タイン・ソン外相は、この決議は国連人権理事会に対するベトナムの実質的な貢献を示していると述べ、次のように語りました。
(テープ)
「この決議は2023年~2025年期の国連人権理事会の最初の会議におけるベトナムの際立った活躍を示していると思います。決議は、人権擁護事業における国際協力や、多様性の尊重、調和のとれた国連人権理事会の重要性を強調しています。これらの内容は、国際社会の関心事と優先課題に応え、人権擁護に関する目標の実現を目指す各国の認識と決意の向上に貢献すると評されています。そのため、この決議を支持・応援した国は98か国に上りました」
ソン外相によりますと、ベトナムが国連人権理事会理事国を務めるのは今回が2回目ですが、ベトナムは、2014年~2016年期の国連人権理事会で積んできた経験を活かして、今期の国連人権理事会で活躍し、より大きな貢献をする決意であるとしています。
ソン外相は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムが2023年~2025年期の国連人権理事会の最初の会議においてもこの決議を提唱・作成し、そして、採択を促進したことは、外務省と関連省庁の緊密な連携によるものです。決議が採択されたことは、国連人権理事会の責任ある理事国としてのベトナムのイメージアップに役立つでしょう。これは、ベトナムの国連人権理事会理事国に立候補するにあたり打ち出された「尊重と理解・対話と協力・全人権をすべての人に与える」というメッセージに合致すると思います」
このように語ったソン外相はまた、今後もベトナムは国連人権理事会において責任を持って理事国としての役割を立派に果たし、世界の人権擁護事業に最大限貢献していくと強調しました。